ビッチという言葉について

たまに思うのだが、「ビッチ」という言葉が不特定多数の男性と肉体関係を持つ女性、という意味で使われているが、これはすごく違和感がある。おそらく、bitchを日本語に言い換えると、「嫌な女」「クソババア」みたいな意味になると思う。

不特定多数の男性と寝る女は、よくSlutとか、もっときつい言葉だとWhoreとか言われる(体を売る女という意味でも使われるが、売春婦とはっきり言いたい時はprostituteと言い, whoreはどっちかというと罵り言葉の気がする)。

もちろん、bitchという時には、いろんな男と付き合う女という意味がある時もある。でもそれはあくまで「嫌な女」の一要素だ。だから、夫(やそれに近い人)が、浮気した妻をbitchと罵ることはできるかも(でも関係修復は遠ざかる)しれないが、それは「他の男と寝たこと=浮気したこと」が嫌な女の一要素になっているにすぎない。逆に、男性が女性に声をかけてつれなくされた時、男性が女性をbitchと罵って去っていくこともある。「自分の要求に応じない」というのが感じ悪い、嫌な女というわけだ。

とはいえbitchと呼ばれるのは有名税かもしれない。例えばだけれど、ベッキーのことをbitchと罵る人もいると思う。不倫したこと自体が問題というよりも不倫してしおらしく反省したように見せておいて、裏では関係継続なんて面の皮が厚いわ……という意味で、bitch感がある。まあ人の感じ方はそれぞれなので、一概には言えないのだが。
キム・カーダシアンはいわゆるプライベートビデオ流出事件とか、有名になるためにはなんでも利用するというイメージで女性にかなり嫌われていて、嫌な女・いかすけない女という意味でのbitchとして嫌われ女ランキング常連だ。
テイラー・スウィフトも、昔の彼氏をネタに歌を書き続けるところにbitch感があるという人もいる(元彼氏たちにしてみれば、ネタにされるのは嬉しいこととも限らないから)。
女性で嫌な感じがすると、なぜかbitchと呼ばれてしまうのは少しかわいそうでもある。この手のやることなすこといろいろにケチをつけられ悪口言われるポジションの男性というと、ジャスティン・ビーバーとか三代目J-soul brothersとかしか思いつかない。

面白いことに、bitchの嫌な女=女のくせに強い=自立してかっこいい、と一周回って良いイメージとして捉え、bitchと(半分自虐的でもありつつ)良い意味で使うこともある。この辺になるともうよくわからないのだが、呼びかけというか、別に意味を込めずにbitchと呼ぶこともある(が、使いどころが難しいので、使うのはおすすめしない)。

 例えばこの本。Skinny Bitchというタイトル。

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この本の内容はさておき……という感じ。

とはいえ、Bossy廃止運動(偉そうな女性のことをBossyという形容詞で呼んで萎縮させるのはやめようという運動)もあることだし、もしかしたらbitchという言葉も男女平等的な観点から死語と化す可能性もあると思う。単なる言葉狩りと思う人もいるかもしれないが、言葉のパワーは強い。

翻って、日本のビッチという言葉の意味はどこから来たんだろうか。何か有名な漫画か何かで使われたのがはしりなのか。とてもきになる。

ちなみにbitchは男性に向かって使うこともできる。弱々しいとか、偉い人にヘコヘコしたりするやつがいたらbitchな感じがする。イメージとしては、秘密警察みたいに偉い人のためにコソコソ嗅ぎ回ってるやつがいたら、そいつは「政府のbitch」という感じ。