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PhDのファンディングを得るのはEU市民でも厳しい

先日、今MScコースで学んでいて、今後PhDを取りたい、イギリスの大学院に行くことも検討中というヨーロッパ人の学生が研究室を訪ねてきた。話を聞いていると、やはりPhDのポジションを取るのに競争がとても激しく、なかなかうまくいかないので悩んでいるということだった。彼女の2年先輩の学生も、1年前半ずっとPhDのポジションが見つからず、今もまだ探し中…ということで相当厳しいんだと感じた。

実際、この手の話はよく聞く。PhDだけではなく、Research assistantもかなり厳しいようだった。先日同僚がresearch assistantを募集した際、かなりいい経歴の人が何人も短期のResearch assistantに応募してきていてそうだ。その中で、「PhDのポジションが欲しいけど、見つからないのでつなぎで研究したい」という人が何人かいたようだった。

 PhDのポジションは、少なくとも研究メインのトップ大学なら、生活費と授業料がセットになっているのが基本だ。学生がアルバイトをして学費を稼ぐ、というのは、いわゆるサイエンス系PhDではあまり聞かない。

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Non-EUの学生は授業料が高い(今のレートでいうと400万円くらい?)。けれども、自分の国のFundingスキームがあったり、Fellowshipを掛け持ちしたり、Non-EU学生用のグラントがあったりなど、案外なんとかなることも多い。加えて、実際のところ、Non-EU、特に英語が非ネイティブ圏の国では真面目に研究をしている(できる環境にある)人は少なかったりするので、日本人で大学・大学院で研究をしていることは、Non-EUのFellowshipを争うという面では案外有利かもしれない*1。特に日本は奨学金が豊富なのでいろいろチャレンジする手はある。

これまで、ずっとEUの人はいろいろフェローシップがあってうらやましい、授業料も安いし数も多そうだなと思っていたが、PhD applicationが簡単にいかないのはどの国も同じなのだと思わされた。

*1:ただし、Non-EUの本当にできるタイプは、学部生の内からアメリカにいったりヨーロッパに行ったりしてPublicationを稼ぐので、この手の人に太刀打ちするのは難しいかも。アメリカ人というのもライバルだが、アメリカ人は自国にいいPhDプログラムがあるし、アメリカ人専用フェローシップも豊富で、アメリカ人はメインの競争相手にはなってこないという印象