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科学者Tシャツ問題とフェミニズムと個人攻撃

ロンドン生活 つれづれ

先日の、ロゼッタ・プロジェクトの科学者が来ていたTシャツ問題に関して。

研究者の見た目に注目が集まってしまうのは日本だけではない - ロンドンはイギリスにある 

引き続きウォッチしていたらこんな記事が出ていた。

Feminism is in danger of becoming toxic | Julie Bindel | Comment is free | theguardian.com

フェミニストの運動が、問題発言をした個人攻撃になってしまっていることに対して警鐘を鳴らす内容のコラムである。

最近話題になっている"Dating artist"問題にも絡めて発言しているが、要は「女性に対する差別や不平等な扱い自体をなんとかするのではなく、不適切な発言・行動をした人をとがめる」という流れがあり、それを危惧しているというのだ。

確かに日本の国内を見ても、そういう流れはあるのかもしれない。インターネットなどの発達により、個人的にも発信した情報が素早く共有されるということも一因なのかもしれない。


「料理はお母さん」発言の教育長を直撃 | 女性差別?男性差別? | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト


教授がパワハラ「結婚は三角 出産はバツ」 NHKニュース

女性差別・外国人差別がいけないというのは、はっきり言ってしまうと絶対的な正義である。これに反するような言動はPolitically correctではないし、正されるべきだ。とはいえ、差別的言動を行ったことによって、世界中から責められるのは、社会的な制裁という面で見過ごせない影響を持っている。差別は良くないというのはもちろん正しいのだが、この錦の御旗の下で一方的に責められ、謝罪を要求されるというのも、私刑の禁止という観点からいって正しくないような気はする。何よりこういう世の中は若干息苦しいような気もする。個人攻撃をして終わりではなく、問題の根源を正すような解決策を考えていくべきなのだろう、と自戒も込めて思う。

 

ちなみにちなみに、科学者シャツ問題に関してはキム・カーダシアンも黙っていられなかったらしい。まあ、キム・カーダシアン自身の、黒人女性に対して偏見を助長するような写真に関して批判を巻き起こしたのも最近*1なのだけど...キム・カーダシアンは、自分が悪いことをしているとは当然思わないだろうし、(仮に理解していても)認めるということは絶対にないだろう。この人はかなり嫌われているセレブだけれど、自分自身に自信を持っていて立ち位置がぶれない。その点では見ていて小気味よい感じする。


Kim Kardashian slammed for ‘offensive’ science shirt

*1:この写真は昔の作品に対するオマージュという話もあるが、この時代には当然問題視される内容だったということ