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英語が話せれば世界中の人と話せる、わけではない

大学時代、ドイツ語の授業を取っていたときに、先生が「ドイツ語なんで勉強しても、ドイツ語研究をしないほとんどの人にはあまり意味がない。ドイツ人は皆英語がしゃべれるので、コミュニケーションに困ることはない」と言っていたのでそれを信じてドイツに行った。

しかし、期待は見事に見事に裏切られ、ホテルの人など一部を除き、あまり英語がしゃべれる人はおらず、電車のチケットを買うのにも苦労する有様だった。しゃべれないというのは、小さいサイズのビール(Half pint, smaller beer)を買おうとしてもなかなか分かってもらえないとか、ホテルまでの道を聞いてもうまく説明できないとかそういう感じのことである。東京に住んでいる日本人で「英語がしゃべれない」という人でも、60代より下の世代なら簡単な単語を並べてコミュニケーションをとれたりするものだけど、それに近い印象だった。

ベルリンでは英語をしゃべれる人の割合はかなり多い(店員に話しかけてコミュニケーションがとれるのが50%くらいという感じ)が、私の訪れたドイツ中央部の田舎っぽい町(人口10万人)では、英語自体を話すことを拒否する人も多かった。ドイツ語だったので、正確にはなんて言っているのは分からなかったけど、「私は英語をしゃべれないから」といって話すこと自体を拒絶されたりすることもあった。

その後ドイツ人に聞いてみたところ、やはりドイツの田舎の方では、そもそも英語を話せないひともたくさんいるし、英語に対する軽い嫌悪感を持つ人もいるということだった。英語で話しかけたときに、若干嫌悪感か敵意のようなものを向けられたと感じることがあったが、そういうことなのだろう。

やはりその国の言葉を話すというのは、相手の文化に敬意を払っているということで、英語がしゃべれるからどこに行ってもOK、というのは勘違いだったかなと思って反省している。今後、ドイツ・フランス・オランダの研究所で働くというのは、キャリアとして十分あり得る。英語以外の言語が公用語の国に行くときはちょっとよく考えないと...と思わされる出来事だった。

 

ドイツ語のしくみ

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