ロンドンで差別はあるか

I, too, am Oxford.

My name is not that hard to pronouce - please try!

日本以外の国に行くと、「日本人がどう思われているか?」「日本人だということで差別されないか?」という点が気になってしまうという人は案外多いと思う。

ロンドンはイギリス以外の国からの移民が多い。やはり西ヨーロッパ人が多いという印象はあるが、インド系、アフリカ系、南〜東アジア系なども多く*1、中国系の顔立ちの人*2が町中を歩いていても疎外感を感じることはあまりない。町中であからさまに差別(石を投げられるとか、はやしたてられるとか、店に入るのを断られるとか)を受けることはあまりないはずだ*3

 

じゃあ、そんなロンドンで、私が一番差別を感じるのはどんな場面かというと、スターバックスでコーヒーを注文するときだ。

スターバックスでコーヒーを注文すると、名前を聞かれてカップに書かれるのだけど、ここで日本っぽい名前を言ってもきちんと聞き取ってもらえないことが多い。名前を間違えて書かれること自体は仕方ないとしても、え、何て言ったの?とちょっと小馬鹿にしたような笑いを浮かべつつ名前を聞き返されたり、態度が投げやりだったりする店員もけっこういる。

一番ひどかったのは、ロンドン市内のとあるスターバックスにて、レジの人に名前を聞き取ってもらえずに間違えて書かれ、飲み物を受け取る人には「あなたの名前は分からない」と言われてコーヒーを突き出されたことがあって、これはさすがに腹が立った。これは友人の話だけど、英語っぽい名前(エミリとかジョーとか)を言うと、店員にちょっと笑われて不快感を感じるという(アジア人顔なのに...ということのようだ)。

もちろんすべてのスターバックスでぞんざいに扱われて嫌な思いをするということではないし、日本人の名前になじみがない人が多いのは事実だ。でも、もうちょっとだけ、名前を聞く努力をしてくれてもいいんじゃないか...と思う。

 

日本人が外国人を差別していないか、と言われるとそんなことはなく、日本にも人種差別主義者は(私も含め)たくさんいるので、あまりスターバックを責められたものでもないのかもしれない。でも、嫌な思いをしたくないので、スターバックスでコーヒーを買うのは避けるようにしている。

 

ちなみに最初に出したのはI, too, am Oxfordというキャンペーンのページ。Oxfordのいわゆるマイノリティの人たちがステレオタイプや偏見に苦しんだ経験を語るというもので、差別・偏見をなくそうというものだ。そのなかでも「これはひどい」というものをいくつか紹介。

I, too, am Oxford.

I'm really happy I'm going out with you and you're brown... it probes I'm not racist.  

そんな理由で遊びにいく(もしかするとデート)なんて。

I, too, am Oxford.

"Of course you got in, you fill both Asian & Black quotas."

マイノリティ優遇はあるのだろうけど、それが理由でOxfordに合格したなんていう証拠はどこにもないはず。

*1:アメリカ・カナダ系は話せば分かるが、純粋に見た目で見分けるのはなかなか難しい。ラテンアメリカ系はそもそも移民系で成り立っているのでやっぱり見分けるのが難しい

*2:日本人はだいたい「中国系」に分類される。'Asian'と'Chinese'は使われ方がちょっと違うこともある。アジア系の中に中国系というカテゴリがあり、その下に日本人がある、というイメージ。日本人にしてみれば、日本人と中国人は違うのだけど、だいたいこういう認識が蔓延している。

*3:残念ながら全くない、とは言わない。この数年間で2、3回ニーハオニーハオとはやし立てられたことある。こういう意味では、日本人だから特別他の外国人と比べていじめられることが多い、というわけではないように感じる。