留学失敗?

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(奥に見えるのが夜のSt.Pauls寺院。日曜夜だったので、人がほとんどいない...)

 

人生の中で、本当に「取り返しのつかない失敗」というのは、あまりないと思うのだ。人生は本当に何があるかわからないし、どうしようもない八方塞がりというのはなかなか訪れない。

「留学すると、就職活動に出遅れてしまい、なかなか就職できない」これは一理あるかもしれない。実際、ロンドンから帰国した後になかなか希望の職が見つからない、という知り合いもいないわけではない。けれども、実際に私の知り合いで、「留学したせい」で就職できず惨めな生活を送らざるをえません、という人に出会ったことはない。 留学(とこれに関連する生活の変化)のせいで人生を失敗してしまいました、ということもあるかもしれないけど、ごく少数の例ではないかと思う。失敗エピソードが劇的であればあるほど、記憶に残りやすいから、「失敗談を聞くと、留学するのをためらってしまう」ということはあるのだろう。これは、極端な例ほど頭に残りやすいということだけで、その極端な例が起こる確率というのは、実は思っているよりずっと低いのではないかと思う(ただし、その逆も然りで、留学するだけで人生大逆転、みたいなことも起こりにくいのだけど)。

ロンドンにやってきて1年間くらい経ってみて思うのは、ロンドンに来ても、日本にいたときと同じくらい、物事がうまく進まずに落ち込んだりすることはあるけれど、それなりに楽しくやっている。目下の悩みは、「ポンドが値上がりしたけれど奨学金の額は据え置きである」くらいで、解決策が見当もつかない難しい問題に悩まされる、ということもない。 就職だって、ロンドンに来るような人であれば、仕事を選ばなければ何かしらの職は見つかると思う。地方の予備校の英語の先生とか、華々しさに少々欠ける?仕事かもしかみつからないかもしれない。それでも、やっぱり海外に住んだことのある人が日本に少ない以上、留学という体験が人材価値にプラスになるのは間違いないと思う。 全体的に実り多い留学生活にならず、失敗したと思っても、失敗から何かを学ぶことができれば、それは「成功」になるのだと思う。